からまわり

王様の耳はロバの耳/ゆいごん/心まとまらない/注:(マイナスオーラあふれる内容かもね)

LINE

まさか本気であったとは

3年ほど前からどうにも自分に対する態度が冷たい、避けようとしていると感じられる時がありこちらもそれに対して態度を固くしたり余計に無関心を装うように反応してしまっていた。

もちろん常にという訳ではなかったので仕事が思うように進まず気が休まらないのだろうと考えていた。

ところがである。去年の秋、LINEで早く離婚届にサインしろと言われてしまった。

面と向かってでもなく、電話でもなくLINEである。

スマホの画面にこれまでの人生の中で最も打ちのめされてしまったのである。

 

頭のなかがグニャっとして息が苦しく動悸が収まらず体が自由に動かなくなった。

夜になるとより息苦しさはましいくら深呼吸をしても楽にならない。過換気なのかと紙袋呼吸をしてみても変わらない。そうかパニックになっているのかと思った。

 

心を落ち着けようと入浴してみても寒い、余計に動悸が感じられ呼吸も溺れたかのように荒くなってしまう。その夜台風の影響で何度か停電になり本当にこのまま死ぬのだろうとさえ感じた。

 

その日を境に本当につらい、苦しい、努力してきたこともなかなか続けられなくなってしまった。

そもそも子供の学習の為に単身赴任状態になったと考えていたのに私から離れるためだったと告げられた。

自分の人生だから自分を解放しろとも書かれた。

まさか私の人生を捧げていた人にこうも言われるのかととても悲しくなった。

 

今の仕事をするようになってから変わったなと感じるところは多かったがまさかこれ程までに打算的になっていたとは思わなかった。

私に尽くしてくれたと感じていたのは、私が障害のことを理由に同情を引いてそこに付け込んで良いように利用したというのだ 。

私は自分が障害者であるとか障害でつらいなどと他人に話したことがない。

そもそも障害者手帳も子供ができるまでは持っておらず、外見ではわからない為ひたすら隠し通してきた。

 

もちろん結婚前に親密さが増すにつれ告白しておかないといけないと彼女にだけは自分から話してはいた。

当然、最初からそういった話をするわけもなく結婚願望がとても強い様子だったからあらかじめ話しておこうと思ったからだった。

当時はその話をして嫌われても仕方ない当然とさえ思っていたから受け入れられたと感じた時は本当に嬉しかった。うれしかった。

 

どんどん人の記憶は書き換えられていくのだなと改めて感じた。

今の仕事は利益しかみていない、そんな連中が集まってきて担ぐ。実力があるからプロジェクトが上手くいく。さらに金を求めて集まる連中がいる。

私や周りの人にこともネタにされてもいた。私以外にも、そんなに役に立ってなかったのかと残念に感じた人もいた。

本当に金は人を変えてしまう。恐ろしい。恐ろしいほどに自分も変わってしまうかも知れない。